不動産売却での仲介とは
不動産売却では、よく耳にする仲介という言葉ですが、不動産会社が売却までサポートしてくれるということは広く知られています。
しかし具体的に何をどのような手段を使ってサポートをしてくれるのかは、分からないという方も多いはず。
そこで、不動産売買における仲介とは何かという点について、そのメリットデメリットなども踏まえて解説します。
▼不動産売却における仲介とは
不動産売買における仲介とは、不動産売却を希望する売り主に対し不動産を効率的に売却するために以下のサービスを行います。
■不動産の査定
売り主の希望や不動産の状況等も目視なども含めて実施して査定。
■不動産販売価格の設定と変更
不動産市場に売り出す際の価格設定と市場の状況で価格値下げなどの対応。
■不動産の販促などの営業活動
不動産売買市場や広告を用いて販売促進を図り、購入希望者への内見などの営業活動。
■書類の作成などの事務対応
購入希望者への電話・対面での対応やスケジュール調整対応。
売り主との媒介契約書作成や双方の売買契約書などの各種必要書類作成対応。
▼不動産売却の仲介方法は3つある
不動産売却では、仲介というサービスを利用するために、売り主と不動産会社と媒介契約を行って売却活動を開始します。
その媒介契約方法としては3通りあり、売り主の希望によって自由に選択することができます。
■専任媒介契約
売り主が単独の不動産会社と媒介契約をする方法で原則として、3ヶ月以内の契約。
3ヶ月以内の契約であるため、不動産会社が率先して営業活動を行ってくれることで早くう売却できるメリットがある。
■専属専任媒介契約
売り主が単独の不動産会社と媒介契約をする方法。
専任媒介と違う点は、2週に1回以上の業務報告義務がある点。
これにより、売り主は不動産会社の営業活動に対し安心して売却活動を任せることができる。
■一般媒介契約
売り主が複数の不動産会社と媒介契約し、同時並行して売却活動を行う方法。
複数社で同時に買い手が見つかった場合により高く売却が見込めるメリットがある。
▼不動産売却で仲介を選ぶことでデメリットになることも
メリットばかりの媒介契約と思われますが、実はデメリットもあります。
それは、以下の2点。
いずれも買い手が現れない場合に売り主にとっては金銭的時間的に負担となります。
■不動産販売価格を下げ続けることになる
不動産売買市場で買い手が現れない場合、不動産販売価格を下げるほかありません。
また、その変更は履歴として残ってしまいます。
買い手にとってはその履歴が多い場合には、他の物件に検討対象を変更されてしまったり、値下げ交渉の材料になることがデメリットになります。
■売却までに長期間の時間がかかる場合がある
不動産自体、高額な取引になるため、慎重な取引になるのは言うまでもありません。
売買の成立には買い主が現れやすい市場が活発になるタイミングなどの要素が絡んできます。
そのため、買い手が現れない場合は、継続して媒介契約を再び結ぶことや他の不動産会社に変更するなど、時間的な負担がかかる場合があります。
以上、不動産売買における仲介について解説してきました。
不動産売却の際に、どのように売却していきたいかを予め決めておくことで媒介契約を上手く活用していくことが大切です。